膠原病
膠原病は全身性自己免疫疾患とも呼ばれ、関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・全身性強皮症・多発性筋炎・血管炎症候群・シェーグレン症候群などが挙げられます。なかでも関節リウマチは患者さんの多い代表的な膠原病です。また、膠原病関連疾患としてベーチェット病などが挙げられます。
関節リウマチ
当院では関節リウマチの超音波検査に力をいれてます。
関節リウマチは臨床所見、血液検査、画像検査を組み合わせて診断します。
関節超音波検査の特徴は、「患者さんの身体を傷つけることなく的確に病状を診断できる」ところです。
患者さんご自身に関節の様子をリアルタイムで一緒にご覧頂きながら、治療について相談させていただきます。
発症から1年以内に関節破壊が急速に進行するタイプのリウマチもあります。早期に治療を始めれば、症状の進行を防ぐことができます。
関節リウマチの初期症状に「朝の手のこわばり」があります。
朝起きて30分以内に最も症状が出やすく、日中は落ち着くのが特徴です。
□パジャマのボタンが外しにくい
□靴ひもなどが結びにくい
□朝食を作る時、動作に違和感がある
□ドアノブが回しにくい
□歯ブラシが持ちにくい
□箸が持ちにくい
疲れやすさ、めまい、脱力感、体重減少、食欲低下などの全身症状が見られることも
ひとつでもチェックが付いたら診察をおすすめ致します。
全身性エリテマトーデス
膠原病の代表的疾患で、蝶形紅斑をはじめ皮膚症状、関節症状、腎臓、心臓などの内臓障害、精神障害、血液障害、抗核抗体・DNA抗体などの自己抗体が出現する全身性疾患です。
強皮症
皮膚が硬くなる皮膚症状を主症状とする疾患ですが、全身性強皮症は間質性肺炎など全身性臓器の障害もきたします。レイノー症状など末梢循環障害とScl70など自己抗体が出現します。
筋炎
皮膚(ゴットロン徴候)症状や近位筋(肩や大腿、上腕など体の中心に近い所の筋肉)の炎症症状を主とする膠原病です。筋症状のない、皮膚症状だけの病型もあり、間質性肺炎など全身障害もきたす疾患です。
血管炎症候群
血管炎を原因とした疾患群を血管炎症候群といいます。障害のある血管の太さやANCAなどの自己抗体により血管炎が分類されています。
血管炎は、発熱、体重の減少、関節痛・筋肉痛、倦怠感などの症状および白血球数増加やCRP高値、赤沈亢進などの非特異的炎症所見などから診断が難しい疾患とされています。
シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、ドライアイ(乾燥性角結膜炎)、ドライマウス(慢性唾液腺炎)が主たる症状の疾患です、SSA,SSBなどの自己抗体や全身臓器の障害もきたします。
ベーチェット病
皮膚粘膜眼症候群といわれるように、口内炎、毛嚢炎様皮疹、結節性紅斑などの皮膚症状、陰部潰瘍、ブドウ膜炎を主症状とする疾患で、腸管、血管、神経などの全身性障害を伴うこともあります。
問診票
問診票はこちらからダウンロードをお願いします。(pdfで開きます)